17.浮指(うきゆび)とは?


子どもの足を見たときに、指がしっかり地面についていないことはありませんか? それが「浮指(うきゆび)」と呼ばれる状態です。 足の指がしっかり使えていないと、転びやすくなったり、姿勢が悪くなったりする原因になることも。今回は、浮指の原因やもたらす影響、そして改善策について詳しくお話ししていきます。


1. 浮指とは? どんな状態?

浮指とは、立っているときや歩いているときに、足の指がしっかり地面についていない状態を指します。
足の指が曲がっている・歩行時に指を使って蹴り出せていない・靴の中で指が浮いているなどの様子が見られる場合、浮指の可能性が高いです。

2. なぜ浮指になるの? 原因をチェック

浮指の原因はいくつか考えられます。

  • サイズの合わない靴
    ・ 大きすぎる靴を履いていると、足が前にズレ、靴のつま先部分にぶつかってしまいます。それを避けようとして無意識に指を浮かせたり、踏ん張れなくなったりすることが原因で浮指が起こりやすくなります。
    また、靴の中で足が滑るとバランスを取るために指を丸めることもありますが、その状態が続くと 指をしっかり伸ばして踏ん張る力が弱くなり、結果的に浮指のクセがついてしまうことに繋がります。
    逆に小さすぎる靴だと、指が圧迫されて動きにくくなります。指をしっかり使えない状態が続くと、次第に指の筋力が低下してしまいます。

  • 足の筋力不足
    ・ 足指の筋力が弱いと、指をしっかり使って歩くことができません。特に最近は裸足で遊ぶ機会が減り、筋力が発達しにくくなっています。

  • 歩き方のクセ
    ・ かかと重心になっていると、指を使う機会が減ってしまいます。速く歩こうとすると、指を使わずにペタペタ歩きになりやすいです。

3. 浮指がもたらす影響とは?

浮指のまま過ごしていると、こんな影響が出てきてしまいます。

  • 転びやすくなる - 指を使って踏ん張れないため、つまずきやすい
  • 姿勢が悪くなる - 重心がズレて、猫背や反り腰の原因に
  • 足のトラブルが増える - 外反母趾や偏平足になりやすい
  • 運動能力の低下 - しっかり踏ん張れないため、走る・跳ぶ動作が苦手意識をもってしまう

4. 浮指を改善するための対策

浮指を防ぐ・改善するためには、以下のポイントを意識しましょう!

靴選びを見直す

  • かかとがしっかり固定できる靴を選ぶ
  • つま先に適度なゆとりがあるサイズを選ぶ
  • クッション性が高すぎる靴を避ける

足の指を鍛える遊びを取り入れる

  • 裸足で遊ぶ時間を増やす(芝生や砂場で遊ぶ)
  • 足の指を使う運動(タオルを足の指でたぐり寄せる、ビー玉つかみ)

歩き方を意識する

  • かかとから着地し、つま先でしっかり蹴る
  • ペタペタ歩きにならないようにする
 

浮指は、日常のちょっとした意識や習慣で改善できます。とはいえ、1日や2日で劇的に変わるものではなく、継続的に取り組むことが大切です。何より大事なのは、子どもが元気に遊び、足指をしっかり使う環境を作ること。外でたくさん走ったり、裸足で遊んだりすることで、自然と足の力が鍛えられていきます。子どもの健やかな成長のために、日々の習慣を少しずつ見直していきましょう!



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