子どもの足の骨はやわらかい?だから痛みを訴えない?



「うちの子、足が痛いなんて言わないし大丈夫!」と思っていませんか?実は、それが危険なサインかもしれません。「子どもの足の骨は柔らかい」と言いますが、これは足の健康を考える上でとても重要なポイント。柔らかいからこそ痛みを感じにくく、気づかないうちにトラブルが進行してしまうことがあるんです。痛みを訴えないから安心、ではなく、痛みを訴えないからこそ、親が気づいてあげることが大切なんです!

1. 子どもの足の骨が柔らかい理由

子どもの足の骨は、大人と違ってまだ十分に硬くなっておらず、 「軟骨」と呼ばれる柔らかい状態です。成長とともに徐々に硬くなり、大人のしっかりした骨へと変化していきます。そのため、幼少期には 正しい靴選びや足の使い方が特に重要です。

そもそも「軟骨」ってなに?

軟骨は、骨の前段階のような存在で、柔らかく弾力のある組織です。赤ちゃんや幼児の足の骨は、ほとんどがこの軟骨でできています。(写真参照)これが成長とともに少しずつ硬い骨へと変化していくんです。

いつ硬い骨になるの?

軟骨は、成長とともに「骨化(こっか)」というプロセスを経て、硬い骨へと変わっていきます。この骨化は、早い子で5〜6歳頃から始まり、10代後半まで続きます。特に、足の骨は15〜18歳頃まで成長が続くため、それまでは軟骨の部分が多く残っているのです。 そのため、成長期の子どもは足のケアがとても重要!柔らかい軟骨がしっかりと健康な骨に成長するよう、普段から足への負担や姿勢、靴選びに気を配ることが大切なんです。

2. 痛みを訴えないからこそ要注意!

痛みを感じない=問題がない、とは限りません!

  • 疲労骨折:繰り返しの負荷で骨に小さなヒビが入る状態。初期はほとんど痛みを感じないことも。
  • 靴の圧迫によるトラブル:サイズが合わない靴を履き続けても、痛みを訴えないことが多い。
  • 姿勢や歩き方のクセ:足に負担がかかっていても、痛みを感じずにそのまま過ごしてしまう。

お子さんが痛みを訴えないからといって油断せず、普段の様子をよく観察することが大切です。

3. こんなサインに気をつけて!

  • ・ 歩き方が不自然(引きずる、片足だけかばうなど)
  • ・ すぐ疲れて座りたがる、長く歩きたがらない
  • ・ 靴の減り方が左右で違う
  • ・ 足の指が変形している、タコやマメができやすい

もし心当たりがあるなら、早めに足の状態を確認したり、必要なら専門家に相談してみましょう。

4. 痛みを感じる前にできる対策

  • 定期的な足のチェック:爪の状態、指の形、足裏に異常がないか確認。
  • 正しい靴選び:サイズだけでなく、フィット感や足の形に合っているかも重要。
  • 歩き方の観察:普段の歩き方や姿勢をこまめにチェック。
  • 成長に合わせた見直し:子どもの足はすぐ成長するので、靴は定期的にサイズ確認を!

親のちょっとした気づきが、将来の足の健康を守ることにつながります。お子さんの足、今すぐチェックしてみましょう!



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